2022年にIPO(新規株式公開)をした企業は91社で、前年の125社から34社減(27.2%減)となりました。ここでは、2022年IPOをした企業の監査法人について、見ていきたいと思います。
2022年IPO監査実績
EY新日本・・22社(24.2%)
トーマツ・・16社(17.6%)
太陽・・・・16社(17.6%)
あずさ・・・8社 (8.8%)
PwC京都・・7社 (7.7%)
仰星・・・・7社 (7.7%)
PwCあらた・1社 (1.1%)
その他・・・14社(15.3%)
1位は5年連続でEY新日本となりました。また大手監査法人(EY新日本、トーマツ、あずさ、PwCあらた)のシェアは51.6%、準大手監査法人(太陽、PwC京都、仰星、東陽、三優)のシェアは35.1%となりました。
IPO監査実績推移
依然として大手監査法人が50%超のシェアを占めているものの、年々占有率が下がってきており、準大手やその他の監査法人がシェアを伸ばしてきています。
大手監査法人 2018年 86.7%→2022年 51.6%
準大手監査法人 2018年 11.1%→2022年 35.2%
その他監査法人 2018年 2.2%→2022年 13.2%
IPO監査難民
少し前にIPOをしたくても監査法人が見つからないというニュースがありました。公認会計士不足により、大手監査法人がリスクがありコストパフォーマンスの低いIPOではなく、他の監査業務へ注力していることも準大手のシェアが伸びている一因となっているようです。