やる気なし雑談日記

何事も中途半端な40代が、日々気になることを書いていきます。

電気代の値上げ幅圧縮へ

 経済産業省の電力・ガス等取引監視委員会は、家庭向け電力料金の引き上げを申請した大手電力会社7社に対して、申請した値上げ幅の見直しを求める方針を示しました。電気料金算定のもとになる石炭価格や液化天然ガス(LNG)価格、為替が一時よりも落ち着いてきているため、燃料価格の再計算を求めることに決めたようです。

 そもそも値上げの前提となった各社の試算は、4月の値上げを目指す5社が2022年7月~9月、北海道電力は2022年9月~11月、東京電力は2022年8月~10月のデータを使用していました。今回各社が2022年11月~2023年1月のデータを使用して燃料費を算定したところ、北陸電力を除く6社で、値上げ申請時よりも燃料費が減少していたことがわかりました。

 ただし、再計算によって値上げ幅を圧縮できたとしても、燃料費調整制度(化石燃料の輸入価格変動を毎月の電気料金に反映)があるため、家庭が支払う電気料金は、化石燃料の輸入価格に左右されます。ひとまず4月から値上げを予定していた電力会社については、値上げの実施が先送りされることになり、最終的な値上げ幅がどのくらいになるのか、注目していきたいと思います。