アメリカで主にスタートアップ企業に貸し出しを行っていたシリコンバレー銀行が経営破綻したと、米連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）が発表しました。シリコンバレー銀行は全米１６位の資産規模で、２０２２年末の総資産は２０９０億ドル（約２８兆円）でした。アメリカの銀行の経営破綻としては、史上２番目の規模となっています。
経営破綻した主な要因は、急速な利上げによりスタートアップ企業の資金繰りが悪化して、取り付け騒ぎとなり預金の引き出しが加速したことで預金額が減少したほか、保有する債券や有価証券の含み損が発生するなどして、市場からの信用不安を招いたことも一因のようです。
ただし今回の経営破綻が連鎖的な混乱を招く可能性は今のところ低いようです。
