やる気なし雑談日記

何事も中途半端な40代が、日々気になることを書いていきます。

9月入学問題

 コロナによる休校が長引いたため、突如噴出した9月入学問題ですが、ここへきて拙速な導入は見送るよう要望が出てきました。導入されるとうちも子どもが影響を受けるので、動向を気にしていましたが、ぜひこのまま今年や来年の導入は見送りになってもらいたいです。

 

 そもそも9月入学には、主に以下のようなメリット・デメリットがあります。

 

 《メリット》

・学力保障

 今回の休校で4月から学ぶべき内容が十分学べていない。

・国際標準化

 海外では秋入学制度の学校が多く、留学等がしやすくなる。

 

 《デメリット》

・入試対応

 夏の時期に入試を実施する必要がある。

・家庭の負担増加や採用時期の見直し

 就職するまでの期間が長くなり、家庭の負担が増加する。また、企業の採用時期も見直しが必要となる。

・切れ目のない教育が可能か

 現行は幼稚園から大学まで切れ目のない仕組みとなっているため、制度変更によりひずみが出る可能性がある。

 

 他にもあるかもしれませんが、メリットに対してデメリットが大きい気がします。今年に関していえば、夏休みの短縮や土曜日の補修等を活用すれば、学力保障はある程度対応は可能だと思います。また、海外に留学しやすくなるとのことですが、これどれほどの家庭が関係するんでしょうか。そもそも留学できること自体が、ある程度金銭的に恵まれた家庭に限られます。

 

 また、大学を秋入学にすると、多少は海外からの留学生も増えるかもしれませんが、時期だけではなく、企業が待遇や年功序列制度の見直しをしないと、留学生は卒業後に日本で就職したいと考えないかもしれません。そのため、教育現場だけでなく、企業の制度の変更も求められます。

 

 教育現場や自治体で反対しているところも多いようなので、安易な9月入学導入はぜひ止めてもらいたいです。